【質問返答】「仕事のやりがいを感じられない人へ」を読んで

【質問返答】「仕事のやりがいを感じられない人へ」を読んで

前回20代の駆け出しMR向けに記事を書きました。

ありがたいことに結構反響があって、

Twitterからいくつかメッセージをいただきました。

回答をブログとして掲載しようと思います。

Q:MRは新卒で入社すべき職業なのか?

A:「医薬品」「営業」「コンサルティングセールス」というキーワードに興味があればお勧めする業界です。

 

製薬業界は曇り空で、時代の流れから行けば今後人数は減っていくと思います。

そんな業界で新卒カードを切る必要があるか?

実は医薬品産業は規制、ルール等が独特すぎて、未経験を積極的に採用しているとは言い難い状況です。

なので、上記のキーワードに興味がある人は新卒での入社が最も確実なのです。

 

MRはコンサルティングセールスを勉強しよう

こんなことを書くと大変のMRの方からツッコミを受けそうですね。

「そんなもんやってねぇよ!」とw

ただ医薬品の営業はこのスタイルを自然にやっていると思います。

扱う商材が「高額」、「複雑」、「即決できない」といった条件は、

単なる押し売りの営業商材ではないので、時間をかけて営業をしていく仕事です。

例えば他サイトの記事ですが以下のようなものありました。

 

いまさら聞けないコンサルティングセールスで絶対欠かせない5つの力

このうち仮説検証と質問力は大事ですね。

 

参考書籍貼っておきます。

質問の仕方はSPIN話法がおすすめです。(今度これに関する記事書いてみます)

ちょっと意識して営業してみては?

少し話が脱線しますが、このコンサルティングセールス

実のところを言うと、「聞こえはいいけどやってない」という人が多いと感じています。

1. 先生が困っている課題を仮説として徹底的に事前準備。

2. 自社製品で解決できるデータは調べておく(製品以外の話題であれば周辺情報リサーチ)

3. ひたすら質問をしていく。

4. こんなうちのデータは先生の悩みを解決できますか?…などなど

 

まるで耳が痛い研修で習うような流れですよね。きれいごとかもしれません。

まず「医師と面会する機会があっても話が盛り上がらない」という場合は仮説が大きく間違ってます。

いきなりデータを紹介するMRは今後面会してくれません。求めていないので苦痛な時間です。

調べればすぐわかることを質問するMRも不要と判断されます。(事前に調べろ、と思ってる)

「考え抜いた革新的な仮説を一つ伝えて、おっと思わせてからが情報提供のスタート」です。

 

先生の専門領域、開業か、勤務医か、ポジション、医師の人数、病院の特色、背景が違えば状況がかわり、

課題に感じていることは変わってきますので、この周辺状況のリサーチ→仮説を作るという流れに、

徹底的に力を注ぐとうまくいくケースが多いです。

いきなりデータを紹介するMRは、この仮説を全く考えてないので、

会社から言われたデータ紹介しかできないのです。

あなたが入る気もない生命保険をいきなり進められたとして、「じゃあ入ろう!」となりますか?

 

Q.明日から本気出す!で、結局次の日もサボってしまいます…

A.いきなり頑張らずに、一日一人面会に全力を出してみましょう

 

MRあるあるの部分ですかね。MRは自己裁量性が高い職業なので、

やる気がないまま一日回って終わり…なんてこともありますよね。

次の日から本気出せ!と以前の記事で書きました。

【20代の駆け出しMR】仕事のやりがいを感じられない人へ

でも次の日もやる気が起きない。どうするか?

ではその日会える医師一人だけに全力の営業をしてみましょう。

上記で示した「コンサルティングセールス」で「感動させるMR」を「演じてみる」のです。

(できてるかどうかなんて気にしなくていいです。できる営業マンを演じましょうw)

 

うまくいかなければ、一日一人でOK.

うまくいくと少し楽しくなって、一人、二人と増やしていけば、多忙な一日の出来上がりです。

いきなり全力で走ってもすぐにバテるだけです。まずは少しずつペースアップしましょう。

 

Q.今の会社に将来性を感じず、転職したほうが良いのか迷っています。

A.MRの仕事は「転職」ではなく「転社」の意味合いが強いです。

まず将来性の部分で行けば、この業界は開発状況を調べれば数年先の業績は予想できる業界です。

新薬メーカーなのに開発品がない、PIしかなく不確定(かつ競合多い領域)、といったメーカーの人。

今後苦しい戦いを強いられることは予想されますね。

今年あった大量の自主退職で、MR削減に踏み切る会社の候補かもしれません。

 

また医薬品の主戦場はもはや海外になりつつあります。

海外でも薬剤を販売できる会社が今後も生き残っていくでしょう。

となれば、開発力がある(研究開発に投資をしている企業)が今後も勝ち残っていきます。

その点を踏まえて会社を選ぶとよいと思います。

「人を集めている会社」はこの曇り空が続く医薬品産業の中、

まだ「好景気」の企業だという事も考えられます。

 

転職したらどんな仕事になるのか?

仕事の仕方までは大きく変わることがありません。

規制は業界ルールです。扱う医薬品が変わるぐらいで、精算システムや日報システムですら

多くの会社は同じアプリケーションを使っているのではないでしょうか。

仕事の仕方に大きく変更はないため、この業界は転職(転社)が多い業界だと思います。

 

会社が変わると不安だ!という人へ

MRは全国転勤つきものの職業なので、少なからず皆転勤を経験しますよね。

営業所長と営業メンバーが変わればやり方は変わるわけです。

極端な話、会社が変わったときと転勤の時はそう大きくは変わらないもの。

なんとなく落ち着かないというだけで、すぐに慣れるものです。

携帯電話も普及しているので、心細くなったら前職の同期にでも連絡してみたらいいと思います。

会社変わったら連絡できないなんてことはないので…

転職についての記事は以前書いてますので、参考にしてみてください。

【MRの転職】最適なエージェントを選び情報戦を制する

【MRの転職】職務経歴書で意識する5つのポイント

 

まとめ:医師の人数、働き方までは大きく変わらない。

AI導入で診断までAIが行う時代になりました。とはいってもその選択が正しいのか?

という判断を下すために、医師は変わらず必要な職業です。

一方、MR不要論が叫ばれている現在の状況の中、

僕たち現役MRは「医師から選ばれるMR」にならなければ生き残ることはできません。

 

医師の数は大きく変わらないが、MRの人数は減少していく今後の現状を考えると、

「医薬品営業のプロ」として真剣に取り組んだ人が残る業界です。

ぜひこれから新卒で入社する人は、個人の営業スキルを磨くと思って、

会社にぶら下がらずに頑張ってみてはいかがでしょうか。

MRから異業種へ転職した方も多いです。

MRを経験すれば大抵の営業はできる!と言われるような時代が来るといいですね!