就活、転職時の面接で重要な4つの心がけること

就活、転職時の面接で重要な4つの心がけること

そろそろ就活生の面接が始まる時期ですね。

2020年4月現在、コロナウイルス の影響により多くの就活イベントはオンラインとなっています。

もしかするとこのまま面接もオンラインで行うかもしれません。

また転職者の面接もオンラインで行われているということも聞いています。

今日はこの面接について、少し書いていこうと思います。

1.面接はお互いのことをよく知るための機会である

質問をたくさんされるが故に、尋問されている気がして苦手という人が多いと思います。

どこの企業も優秀な人間を採用したいと考えていますので、

納得いくまで質問をたくさんして、あなたのことを聞き出してくると思います。

とはいえ採用される側も、とんでもない会社で働きたくないわけです。

面接は企業ホームページからは読み取れないような疑問を、働いている人に直接聞くチャンスでもあります。

受け手側も企業を品定めするぐらいの考えて望むと良いと思います。

それでも緊張するという人。面接官がとにかく偉そうに見えるかもしれませんが、

実際面接するのは営業所長、支店長クラスぐらいがメインです。

隣の営業部の支店長と話す、ぐらいの意識で緊張をほぐしましょう。

ポイントは一番優しく自分と気が合いそうな支店長をイメージすることです。

 

学生の方の場合は、いかに多くの大人と触れ合っているかで変わりますが、

隣のゼミの教授(優しい人をイメージする)ぐらいでいいかなと思います。

このご時世、圧迫面接を仕掛けてくる企業はほぼないと思って良いので、

単位をなかなかくれない偏屈教授ではなく、優しい教授をイメージしましょう。

 

2. 面接で問われるのはコミュニケーション能力である

今回はMR(営業職)の面接と仮定しますが、

営業職で重視されるのはコミュニケーション力と、どの企業も公言しています。

何ができればコミュニケーション能力が高いのか?

これは話した内容以外の部分、つまり非言語の部分で判断されることが多いのです。

 

ノンバーバルコミュニケーションで印象が決まる-メラビアンの法則-

表情やジェスチャーである視覚情報が与える影響は最多の55%。笑顔で話すのと無表情で話すのとでは、印象がまるで違うのです。次に、話の内容、言葉の意味を指す言語情報が与える影響は最小で7%。

最後に話すスピードや声のトーンなどを指す聴覚情報が与える影響は38%。穏やかに話すか、怒鳴りながら話すか、話し方の違いで同じ内容でも相手への伝わり方は変わるのです。

話の内容はもちろん重要でしょう。しかし大きな影響を与えているのは、表情やジェスチャーなどの視覚情報だったのです。

出典:メラビアンの法則とは? 7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例

 

人は言語情報から7%、裏を返すと93%は非言語情報から情報を受けています。

「私は在籍時こんな活動をして…実績を残して…ボランティアをして…リーダとして…」

といかに素晴らしい内容を語っても、

下を向きながら、ボソボソと、目も合わず話せば伝わってないのですね。

そして「この人はコミュニケーション能力が低いのかな」と判断されてしまうのです。

面接において、質問内容は事前に知らされることはありません。

ですがこの声や視線、手振りなどは意識することができますよね。

 

さらにいうと、ちょっと暴論ですが、話す内容をそこまで重視されないということでもあります。

まったく同程度の評価を受けた2人がいて、最終判断で悩んだ際、

ハキハキと前を向いて、笑顔で話した人の印象がよくなるということは、人間心理からも必然なのです。

 

 

素晴らしい内容を話すよりも、キャッチボールができているかを意識する

もう一つが会話のキャッチボールです。

キャッチボールとは聞かれた質問に返答する、ただこれだけです。

でも意外と面接の場だと、あがってしまって意味不明な返答をしてしまうのです。

 

質問にたくさん答える、という量の考え方は捨てて良いと思います。

核心を捉えている返答であれば、一言だっていいんです。

そして結論から話始めることです。結論→理由→もう一回結論、くらいでいいと思います。

「あなたの強みは?」という質問に対して、

「私は高校の時〜学生時代はボランティアをして〜現在は〇〇大学を担当して〜企画力には自信があります!」

これは周りくどいし、何を伝えたいかわからないですよね。

「企画力には自信がある→なぜならばこういった活動をしてきたからだ」

これがキャッチボールだと思います。言葉少なくても核心を捉えましょう。

 

3. 聞かれることは、自己PRと志望理由の2種に大別される

自己PR

あなたってどんな人ですか?

少し抽象的ですが、企業側も質問を工夫して聞いてきます。

学生時代一番頑張ったことは何ですか〜とか、

営業所内で意見が2つに分かれた時、どのように行動しますか〜とか。

これは「このキャラなら絶対通る!」なんてものは存在しませんので、

自分に正直に、「自分だったらこうだったなぁ」と話せば良いと思います。

欲しい人材はある程度会社のカラーがあるかもしれません。

体育会系ゴリゴリのとにかくフットワーク軽い人を求める場合もあれば、

いわゆるクレバーな学術派、みたいなタイプの人間を集めたい場合もあります。

偽らず普段のキャラで良いのかなと思います。無理して偽って入社しても、

クレバータイプがゴリゴリの体育会系と過ごすのは辛いですし、逆もまた然りです。

 

語ること全てにエビデンス(具体的行動)を添える

面接の基本はくどくならない程度にエビデンスを添えること。

考えるだけで終わったのか、実際に行動したのかで大きく違います。

実際に行動したことを添えるのです。

学生時代頑張ったことが部活、でもいいんです。

どんな部活で、どれぐらい練習して、どんな結果を得たか、とかエピソードを添えます。

「私は部活をがんばりました。頑張った結果、リーダーシップが身につきました」

ではちょっとよくわからないですよね。知りたいのは何を頑張ったか、なのです。

「旧帝大系大学のKOLを担当し、実績を2倍にしました」

その2倍にした過程を聞きたいのです。どんなことをして、それは再現性があるかな?と。

 

志望理由

・なぜ製薬なのか(就活生向け)

・なぜMRなのか(就活生向け)

・なぜうちの会社なのか

大別するとこの3つです。転職者は既に働いているので、受けている企業をなぜ志望したかだけですね。

「営業がしたいからMRです!」というと、「他の商材ではダメなの?」となります。

「薬が好きだから製薬会社です!」というと、「モニター職とか、OTC薬もあるよね?」となります。

この3つは端的に答えられるようにしておくと良いと思います。

転職者の場合は、ある程度配属領域等わかった上での面接になると思うので、

その領域に興味がある理由とか、企業に興味持っている部分を話すことになるでしょう。

 

4. 無理やり質問をしなければいけないのか

よくある面接での最後、「何か質問はありますか?」という問いに対して、

無意味に自己PRを始める人がいるようですが、

僕はこれもミスコミュニケーションだと思っています。まず質問ではないですよね。

本当に質問がある人は、疑問に思ったことを聞いてみると良いと思います。

転職の面接であれば、オフィス形態、居住推奨地、所属する予定の事業部の人員数、

今後の事業部拡大の予定、開発領域の方向性…この辺を僕はよく聞きました。

時間があれば、これらの話題からまた話が広がったりします。

ただPRにこの時間を使うのは避けるべきだと思います。

本当に興味があれば、質問の1つ2つあると思いますので。

 

まとめ

・面接ではコミュニケーション能力を見られる。そのほとんどは非言語情報

・面接の題材は自己PRと志望理由。核心捉えて話そう。

今年の就活は特殊事情で苦労することも多いと思います。

また転職者も、各企業この状況では採用活動に踏み切れず、

少し足踏みしているところがありますね。

アンテナ張って情報集めて、いざ面接となったときには、

この記事が少しでも皆さんのお役に立てば光栄です。

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