足を止めるな 若手時代に受けた有用なアドバイス

足を止めるな 若手時代に受けた有用なアドバイス

今回は僕の新人時代の話を。
他社同様教育係のような先輩がいて、
その先輩から指導され仕事を覚えたわけです。
逆にいうとこの教育係かなり重要で、
新人で入ってきたフレッシュな人間がどう仕事をしていくか?
その方向性を大きく決める重要な役割なんですね。
今日はその辺りの話を書いていきます。

教育係としての視点から

これからの荒波に耐えられるだけのスキルを伝授してあげてくださ
皆様もご存知の通り、製薬業界は早期退職始め、
人員整理が行われています。
各社生産性の向上をキーワードに、
適正人数まで人員整理は続いていくでしょう。
企業によっては40歳以上など年齢制限設けていますね。
正直この歳で資格なく、ダラダラ仕事をしてきたダラダラMRは淘汰されていくでしょう。
20代新人〜若手MRにこそ、同じような境遇を歩ませないように
バリバリ仕事をする姿を見せて、教えてあげて下さい。

出来ないことも教えてしまう

仮に一生懸命やらずにダラダラ仕事をしてきた人が、
新人の教育係に任命された場合。
「バリバリ働くぞ!」と大半が思っている新人に対して、
「まぁ適当にやってくれよ…」これでは腐っちゃいますね。
「なんだ…こんな適当なんだ…俺も適当にやってサボろっと」
ダラダラ仕事をする分身の誕生です。

前述した通り厳しい状況を迎えている現在、
新人or若手の教育係というのはある意味チャンスです。
サボってきた体に鞭を打って、「理想のMR活動」を教え込みます
この仕事、やろうと思えばいくらでも仕事がある事は、
みなさんが一番よくわかっている事ですね。
「自分が普段やっていないのに教えられない」と思いますか?
当然聞かれますよね。「どうやればいいですか?」と。
自分がやってみて、教えてあげたらいいんです。
「バリバリ働く理想のMR」像を教えているあなたは、
新人に具体的指導をするために「バリバリ働く」のです。
中だるみ時期を迎えている中堅MRの方には特に、
「一生懸命考えて仕事する最強のカンフル剤」が新人教育なんです

逆に「そんな一生懸命教えるのはめんどくさい…」という方は、
荒波を乗り切るだけのスキルとマインドが身につかないまま、
早期退職の推奨年齢になり…会社から声がかかるかも…
そうなってからでは遅いですからね。

ケースケの中だるみ解消の実例

オンコロジー領域ってあんまり新人が入ってこないんですよね。
僕の場合は社内異動で転勤してきた若手に、
また中途入社で入ってきた「年上の」方に教育が係でついた際、
「理想のMR活動」として教えました。
正確には、年上の人には「教育」というより「サポート」として介入しましたが。
新人って言えば疑問に思わずやってくれる事多いですよね。
でも経験がある人こそ「なぜその活動が必要か」とか、
「その活動がどんな成果に結びつくのか」とか、
質問がかなり厳しくなっていきます。
それに答えるには、自分がやってみてどうなるかを検証しなければなりません。
それはもう必死で働いて教えるんですよ。

例えば、がん治療の外来で、医師と別に1人看護師がいて、
診察に携わっている人がいたとしますよね。
外来看護師ってパートの人が多かったりして面会困難だったりするんですよね。
正直Dr.に会わないといけないし忙しいし後回し…(言い訳ですが)
でもこの外来看護師から情報が取れれば、
困っている副作用が何か、とか(患者さんは意外と医師には話さない)
来月から治療変更、といったスケジュールについてとか、
把握しておけば医師に提案できる情報が多いんですよね。

で、指導対象の方に言うわけです。
「外来の看護師さんがパートナーになってくれれば、情報の幅が広がりますよ」
言ってしまったからには自分は会ってないなんて言えないので、
急いで面会の方法を探して、勉強会の時間とかもらって、
自社品問わず情報をもらって…とにかくガムシャラですw
普段からやっている人は問題ありません。
でもこの仕事、ほとんど1人で孤独な仕事で、
どこかで少し足を止めてしまって、もうそれが当たり前に、
なんて結構あるあるだと思うんですよね(自分もそうでした)
この人に教えるというのは、最強のカンフル剤になるんだと強く思います

新人時代受けて有用だった指導

僕が始めて仕事を教えてもらった人は、
自分より10ぐらい歳が離れた転職経験がある方でした。
僕の最初に入った会社は「新人教育マニュアル」みたいなものはなかったので、
完全に教育係個人の裁量で教育されるわけです。
その人が毎日と言っていいほど言っていた事は、
とにかく足を止めるなということ。
今日やる事ないな、が一番ダメだと。
同期等々と比べても、ハードルは高めにあげてもらったような気がします。
なんか自分だけ仕事量多くないかな?とか思ったりもしてました。
でもこの時あげてもらったハードルが後々役に立ってるなと、
この指導する立場の年齢になって思ったりもします。

量より質、だが質が同じなら量が勝つ

足を止めるな、はもちろん訪問数の意味も含んでいますが、
「自分で仕事を見つける」という考え方を強く言われていました。
闇雲に会う「量」だけが必要な時代は終わりましたが、
同じ提案内容なら、その内容をいち早く持ってきて、
複数回解決策を数パターン提示したメーカーが勝つのは当然です。
情報提供の「質」は考えれば向上すると思います。(課題をかんがえる)
考えたらすぐに解決策を持って行って、
響かなかったら次の一手を考えてまた持って行って、足を止めない事ですね。
なんとなく、この足を止めないという意識はずっと残っているのです。

まとめ

・新人or若手の教育係は積極的に引き受けよう。自分自身のマインドチェンジのチャンス!
・「理想のMR活動」を教えて、こっそりとその活動を検証する。
・年上でも、新人でなくても人に教える事は良い刺激になる。

今思えば僕を指導してくれたその先輩も、
同行中結構先生から怒られたり、2人でサボったり、
別にスマートに、クールに働いているタイプではなかったけれど、
僕に教えてくれた部分は先に検証して、僕の質問に答えていたのかなぁとか思ったりもします。

そんな先輩はかなり若くして「支店長」クラスの昇進が決まったそうです。
その連絡を受けて、この記事をかいてみました。
ケースケでした!