【製薬会社就活】なんで製薬会社ってイメージ悪いの?

製薬会社に対して悪いイメージを持っている方って、多いのでは無いでしょうか?
特に今後製薬業界志望の就活生の方、ネットで調べると悪い噂ばかり…
ドラマの世界のように、接待して、お土産を渡すと中に現金が敷き詰められていて…
なんて今でもやられてるんじゃ無いの?って思われている方もいますよね。
とはいえ薬系、理系学部の人なんかは製薬業界は志望業界に入っていると思います。
こんな方達に、少しでも前向きなイメージを持ってもらえたらなと思います。
イメージが悪い製薬会社について書いてみましたhttps://t.co/bHGLWnwYCT
— ケースケ (@Keisukemrlifeh1) September 22, 2018
結論:接待攻勢も、もちろん袖の下なんてものも存在しない
一昔前はあったと思います。ただ昨今の業界ルールで、この手の接待等は原則禁止となりました。
毎週毎夜医師を連れ歩いて飲ませて使わせる・・・というのが今はできなくなっているのです。
現金を渡してというのも、講師謝礼という名目で現金を渡すことは可能です。
(おおよそ3万~20万円の間ぐらい)
「なんだ!やっぱりあるんじゃないか!」って聞こえてきそうですねw
でもどんな人も、講演会に呼ばれて講演したらギャラが発生しています。
芸能人なんかは一回100万円を超える人だっていますし、
「一般の方(企業人)」でも、依頼されて講演を行った場合は5万~50万円くらいもらっているそうですよ。
「依頼されて行った講演で謝礼をもらう」というのは当たり前かと思います。
(詳しくは「講演会 謝礼」とかで検索してみてください!)
という事で、昔は行われていたかもしれないこの接待と袖の下攻撃は、
現在ではほぼ行えないという事です。
さらに昔の悪しき習慣を断つために、業界全体としては取り扱う情報までも制限をかけ始めるくらい、
コンプライアンスには厳しいです。
効かない薬を無理やり売りつけている、という意見に対して
「就活 製薬」というで検索すると、比較的上位出てくるブログに
かなり製薬会社の間違った解釈をしているブログがありました。
その方のブログでは、製薬会社の薬はほとんど効かず・・・とか、
新薬は旧薬に完全に負けている・・・とか。
まずこの解釈は大きく間違っています。
世の中ほとんど効果がない薬だらけなのか?
そもそも効果のない薬は世の中に発売していません。
世界中どの国も、新薬を販売するには、各国の専門機関(日本では厚労省)から承認を得ないと販売できません。
「新型iphone発売!」なんてapple社が宣伝してますが、
開発して、値段を決めて、製造して、店頭へ出荷→ユーザーへ届きますよね。
この際新型はどんなスペックだろうと発売することは可能です。
(ただ旧型よりも優れない場合、誰も買わないだけです)
医薬品は販売までの道のりが長いです。
今ある治療薬よりも優れるということを、臨床試験で立証しなければいけません。
それも莫大な費用と時間をかけて、です。(この辺りはまた後日記事にしてみます)
つまり今世の中に出回っている薬剤は、
そのほとんどが各階級(適応症)でのチャンピオンベルトを持った薬剤なのです。
完治しなければ意味がないのか?
抗がん剤はがんを治すことができない、とありました。
確かにその通りで、今あるほとんどの抗がん剤は完治させることができません。
ただほぼ全ての癌腫で、生存率は向上しています(どれだけ長く生きることができたか)
一つ資料掲載します。
これを見ると5年生存率50%未満から、50%以上になったがんも存在しています。
白血病、大腸がん、non-ホジキンリンパ腫、あたりがそうですね。
これでも「効果がない」なんていうのでしょうか。
もちろん完治しなければ使わない、というのも治療を受ける人の自由ですけどね。
治療しない、というのももちろん一つの選択肢ですから。
ただ医師は必ず治療を進めてきます。効果があることがわかっているからです。
HIVのケースに学ぶ。すでに怖い病気ではなくなった?
HIV感染と聞くと、不治の病に犯され余命も残りわずか・・・ってイメージ持たれている人いますよね。
HIV新規の感染者数は以下の通りです。
HIV感染者、およびAIDS発症者でおよそ2万6千人ですが、そのうち
2015年の死亡者数は14人と報告があります。
https://www.pref.gifu.lg.jp/kodomo/kenko/kansensho/11223/aids.data/hiv28japan.pdf
HIV感染者は、健常人と余命が変わらないとする報告もありました。
HIV感染者の平均余命、今では一般とほぼ変わらず=英研究
https://www.bbc.com/japanese/39880346
今や有効な治療薬が多く存在しているので、
薬を服用してさえいれば健常人と何ら変わらない生活が送れるということです。
でも、HIVそのものは完治できません。
だからといって、これを「完治しないから効果がない」なんて言い切っていいんですかね。
製薬会社を志望する人に知っておいて欲しいこと
これらのように、業界としては悪いイメージを払拭しようと取り組んでいますし、
扱っている商材(この場合医薬品)は世の中に必要なものだという意識で、
胸張って就活したらいいのではないでしょうか。
皆さんが今後の革新的な薬を開発して、販売して、世の中に普及して助かる人がいると考えれば、
もっと前向きに就活に取り組めると思います。
新卒で入社する会社の選び方はこの記事をどうぞ。
ただ一部会社ではリストラが始まっているのは事実です。
今後は事業転換、人員の再配置などは避けられないでしょう。
でもこれはどの業界でも起きうることですけどね。
この記事を読んで、就活生のイメージアップにつながると嬉しいですね。
ケースケでした!
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