【20代の駆け出しMR】仕事のやりがいを感じられない人へ

【20代の駆け出しMR】仕事のやりがいを感じられない人へ

後輩から相談を受けました。

「ケースケさん、僕はMRの仕事に楽しみを見出せないのですが…」

20代の方でこんな風に思っている人って結構いるのではないでしょうか?

新卒で入社して、わけもわからず一生懸命回った一年目。

MR認定試験合格!なんとなく回って先生と話して、

「仕事ってこんなもんかぁ~。今日だけだからちょっとサボろう…」

で癖になり復帰が中々できないパターン。

個人的にはこのあたりで一度目の絶望を感じるときかと思いますw

僕もそうでした。

この記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。

 

※ご注意ください。

少し偉そうに書いていますが、個人的にはこの世代の人こそが、

業界を変えることができる唯一の世代だと思っています。

もしよろしければご一読ください。

 

価値を生み出す仕事の仕方を考えてみよう

自分の仕事の意味って何だろう?

何もしなくても勝手に薬は売れる(採用されていれば、ですが)。

一生懸命やっても、「患者いないからね」「今困ってないからね」

計画に足りない!「先生、もっと使ってくださいお願いします!」

…とかなり「あるある」の光景かと思います。

みんなこの仕事に疑問感じてないのか?なんて思う時期ですよね。

 

サボるのは全然OK!明日から本気出せばいい

いままでこんなにサボっちゃって、俺はこの仕事向いてないんだ…と思ってしまう人もいるかと。

この業界の負の遺産だと思いますが、

「バリバリ働く働き方を教えることができない」という現状があります。

なぜか?教える立場の人間がバリバリ働いたことが無いからです。

(先輩方ホントに申し訳ございません)

僕自身も腐っていた時がありました。

どう脱出したかは少し先の具体的なアクション欄でお伝えします。

この業界もどんどん変化しています。

求められているのは医薬品の情報提供だけではなく、

「感動させてくれるMR」なんです。

 

お願い営業を一切廃止してみよう。相手を感動させることだけを考える。

「この営業マン(MR)はここまでやってくれるのか!」

と相手を感動させたら、その先生との信頼関係は非常に強力なものになります。

感動を与える最も確実な行動は、相手が困っていることを解決してあげることです。

…なんかビジネス書に書いてあるような、薄っぺらい感じですね。実例を交えてご紹介します。

 

先生、何に困ってますか?の質問を多用してみよう。MRは人助けができる営業です。

ルート営業の良い点として、何度も同じ面会先に行けるという点があります。

困っていることを聞いて、「代わりに調べてきました」でもいいんです。

医師は本当に時間が無い。およそすぐ調べればわかる事すら、調べる時間が無いのです。

 

例えば昔経験した例ですが、「土地勘が無い場所に開業を予定している先生」がいました。

もちろん現地に足を運んではいますが、知りたいことってたくさんあります。

そこで僕が実際に現地へ行ってみて、

駅から開業予定地までの導線ではなく、その駅の最寄りの「人が集まるスポット」を抑えて、

何番出口から出てそこまで歩いていくか、なんてのを写真に撮って紹介しました。

「あぁ、じゃあここの道沿いの看板に広告を出したらいいんだな」

という事で、開業予定の広告を出して、多くの人に見てもらったという経験があります。

晴れて先生が開業、言うまでもなく自社製品が採用されていました。

製品紹介でアポイントをくれない先生だったとしても、絶対面会してくれますよ。

他社が会えなくても、あなただけが会ってくれるMRになれると思います。

 

「先生!今月中にあと5例新規でお願いできませんか?」

何のため?誰のため?5例処方すると、どんな良いことがあるというのでしょうか。

あなたが医師なら、こう言われて「よし使おう!」となりますか?

それよりも感動したMRの活動のお返しとして、この会社の製品を使おうとなりませんか?

いわゆる「クロージング」を使わずに、営業を行えばいいのです。

 

クロージングを使わないSPIN話法に関する書籍はこちら

時代変われば働き方変わる。

MRの仕事はGive & Takeの考え方で行けば、Give10:Take1ぐらいの仕事です。

これでもか!というぐらい「お役立ち情報」を届けるのです。

例えば、講演をしたいという先生には講演の機会を作るのです。

学会であるテーマで発表するから情報が欲しい、なんて先生には、関連情報含め届けるのです。

「どこにがんの症例を送ったらいいか知りたい」と言われたら、

紹介先の先生との病診連携を構築するのです。

途中で欲張ってはいけません。相手は知識もあり、社会的にもステータスの高い「医師」です。

Takeを求めるには、まだまだあなたの活動は足りないのです。

具体的にこんなことをやってみよう。考えてみよう。

毎日製品と関係のない文献をたくさん読んでみよう。

具体的な行動の一つが、その分野に詳しくなること、です。

先生が興味ある分野、研究テーマも含めて、どんどん読んでみましょう。

「先生、この前の文献で新しいバイオマーカーの話がありましたが、先生の研究が新規バ

イオマーカーの探索かと思います。同時に測定することでより正確に診断できるのでは?」

なんてこの例はめちゃくちゃ適当ですけどw

でも個人的な感触では、よっぽどな急ぎの用事がない限り足を止めていただけるでしょう。

自分の取り組んでいる研究の話題を出されて嫌になる先生はいません。

英語の文献を読むのが苦痛…!というあなたへ。

若いうちに勉強したほうがいいですよ!という事をお伝えしつつ、

例えば以下のようなサイトもあるので、活用してみてください。

学術で勝負するのは間違っている!みたいな意見もありますが、

個人的には、

「医師は担当者の学術レベルで、話を聞くかどうか最低限のレベルを測る」と思っています。

自社製品について簡単な質問を受けて、

「ちょっと確認してきます」なんて営業マン信頼できますか?

もちろん正しい情報を伝える意識は大切ですが、

添付文書に書いてあるようなことも答えられないと、

「何も知らないで俺のところに来てるな」なんてバレバレです。

 

40-50代は一生懸命学術的な話はしていない

そういう時代ではないですからね。

だから「文献なんて読んだって売れないんだ!頻回訪問!処方依頼してこい!」となるわけです。

「今日は何症例握って来た?クロージングはかけたのか?」なんて言われるわけです。

 

頻回訪問を判断するのは会社の日報でしょうか?

だったら、頻回訪問なんてしたことにすればいいのです。

処方依頼も毎回必ずかけているってことにしておいたらいいのです。

(毎日上司同行なんてないですよね?)

言われないようにして、ただひたすらに感動を与えることを考えて、

先生が困っていることを解決してみましょう(自ずと頻回訪問になるかもしれませんが)

 

40代50代の人と同じ働き方では、医師の信頼関係を得ることは難しくなってきています。

くだらない話題の頻回訪問は本当にただ邪魔なだけなので、

「今日この先生の悩みを一つ解決する!」を目標にしてください。次の面会に繋がります。

「今日このパンフレット紹介する!」は、医師の貴重な時間を奪っています。

「今日追加で5例処方してもらうようお願いする!」は、MRの価値を自ら落とす行為です。

 

勉強が興味なくてやりたくない!という人へ。

ちょっと厳しい言い方ですが、自分の売る商材に関して勉強しない人は何の営業をやって

もきっと売ることはできないし、売ることができない人間が企画やマーケティングなんて

夢のまた夢。だって売ったことない人が「どうしたら売れるか?」なんて考えられないですよね?

もし医療、医薬品に興味がなくて…という人は、それこそ転職のタイミングかと思います。

 

無理してつまらない仕事をして、

貴重な20代を消費するなら見切りをつけてやりたい仕事の業界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか?

突き放すわけでは無いですが、世の中色んな仕事、働き方があります。

何も無理して楽しくない仕事を続けなくてもいいと思います。

転職に関する記事はこちら

【MRの転職】職務経歴書で意識する5つのポイント

【MRの転職】最適なエージェントを選び情報戦を制する

一個人の意見として思うこと

僕はこの仕事が結構好きです。

・回答がない質問に、複数の報告を組み合わせて、納得して処方したor「しなかったとき」

・新しい研究テーマを探している先生に、一緒に考えてほしいと言われたとき

・病院勤務医と開業医を連携させて、紹介逆紹介の流れを作ったとき

こんな時に自分の価値を相手(医師)に感じていただけるなと感じます。

 

一番目の処方しなかったとき、というのも大事で、

納得して自社品を処方しなかった場合は全く気になりません。

目の前の1例より、次から続く5例10例が重要だと思っています。

 

MR活動のどこに楽しみを見出すか?

人によって楽しみを見出すポイントは違うと思います。

・とにかく数字が達成することに喜びを感じる人

・仲の良い顧客を複数作って、プライベートでも遊びに行ったりする人

・自社製品の新たなエビデンスを作ることに意義を感じる人

こうした「楽しい!」と思うところは、その瞬間を経験しないとわからないですよね。

だから色々やってみてほしいんです。本気で働いて5年経って、

一つも面白いところがなかった人は転職を決めてもいいと思います。

若い人はまだチャンスにあふれていますから!(うらやましい…w)

 

まとめ

20代のMRの方に言いたいのは、まずは本気で取り組んでみてくださいということです。

楽してお金を稼ぎたいなら、ほんとサボり放題という人もいると思います。

でもその意識の人は、これからのMR削減時代を生き残れない人です。

若い人こそ、ここ数年の頑張りで仕事の楽しみを見いだせると思います。

そうすればモチベーションを高く保って、30代を迎えられますね。

若い人にこそ、これからのMR活動のモデルケースを作っていってください。

 

※この記事にいただいた質問に返答した記事はこちら

【質問返答】「仕事のやりがいを感じられない人へ」を読んで